松本興産タイランド様・武田MDにインタビューさせていただきました

松本興産タイランド様インタビュー

今日は、自動車部品などの精密な金属加工を行っている、松本興産タイランド(以下MKK)の武田光長MDにインタビューをさせていただきました。タイ生活10年を迎える武田MD。長い年月をかけて培われた「タイ人スタッフとうまく人間関係を構築する方法」は、経営者の私自身もとても参考になるお話でした。

なお、今回RAWLENSは、MKKさんの企業紹介用動画(ホームページ用コンセプトムービー)を
制作させていただきました。

MKK/Matsumoto Kosan (Thailand) Co.,Ltd. 概要

バー材からの一貫加工、高性能CNC複合旋盤による精密金属切削加工を行っている

MKKホームページ

取扱品目

●自動車部品(CVT、カーエアコン、燃料噴射、車載カメラ等の金属切削部品)
●その他(空圧機器、釣具部品等)

Managing Director 武田光長さん
松本興産タイランド武田光長さんへのインタビュー

日本への帰任かタイでのやりがいか。一大決心でMKKへ

RAWLENS 圷
武田社長、今日はありがとうございます。結構タイ生活が長くていらっしゃるんですよね。
武田MD
今年(2018年)8月でちょうどタイ生活10周年になります。
RAWLENS 圷
おおー、ベテランですね!
武田さんは元々はMKKさんではなく、別の企業の駐在員として来タイされたとうかがいました。
武田MD
はい。それ以前から勤めていた某企業の駐在員として、2008年に来タイしました。
MKKのタイ工場設立が2012年、私がMDとしてMKKに転職したのが2013年です。

前職で帰任予定が差し迫っていた時期に
「このまま日本に戻っても、タイでのこれまでの駐在経験が全く生かされない」と葛藤していたんです。

武田MD
そこに以前から仲の良かった松本(現MKK日本本社の代表取締役・松本直樹氏)から
「タイで工場を任せられる日本人を探しているので協力してくれないか」と持ちかけられ、めでたく転職したという形です。
RAWLENS 圷
そんなご縁があったんですね。あっさり転職できたんですか?
武田MD
いえ、退職まで結構会社側と揉めましてけっこう大変でしたよ笑。
RAWLENS 圷
すごい、重要人物だったんですね。そこからよく転職できましたね。
武田MD
もともとハングリー精神の強い人間でして、「ずっと同じ企業に勤め上げて退職金をもらう」的な考えはもう古いんじゃ無いかと思っていたんです。
自分という人間を外部にどんどん売り込んでスキルアップしていきたいんです。そういうモチベーションも手伝って、結局退職金もほとんどもらわずに辞めました。
RAWLENS 圷
生半可な覚悟ではないですね。
それだけ、MKKへさんは魅力的だったんですね。
武田MD
そうですね、やりがいは大きな魅力でした。
あまり大きい会社だと、何かやるのにいちいち書類が必要、などしがらみが多くなるというのもありますし、今MKKで自由にやらせてもらっていて本当に光栄に思っています。
RAWLENS 圷
なるほど。素晴らしい転身ですね。

ところで今回、RAWLENSに動画をご依頼いただいたわけですが、何かきっかけがあったんでしょうか?

武田MD
弊社のコンセプトムービーを作るに当たって、
まず加工屋さんの作業色の強いイメージを払拭したい、という思いがありました。

日本では面白い、変わったプロモーションをしている大企業も見ますが、タイの日系企業、特に工場ではそういったイメージを打ち出しているところはあまり見つけられませんでした。

空撮で工場の全体像を撮って、各現場を映して…というのが大半の工場の紹介動画だと思います。

そういったイメージを取っ払って、おしゃれで遊び心のある感じにしたかったんです。
漠然としたイメージとしてはスターバックスとか…

今回、タイで活動している映像制作会社3件ほどに簡単なイメージを伝え、見積もりを出してもらいました。
その中で、ダントツに面白い提案をしてくれたのがRAWLENSだったんです。
各社のアイデアを見比べてみて、すぐRAWLENSに決めました。

RAWLENS 圷
おお…、ありがとうございます!
武田MD
経験がネタの引き出しを作ります。
外部から提案を求められた時にサッとネタを出せるというのは素晴らしいことですよ。
RAWLENS 圷

光栄です!
武田さんの、「変わったことをしたい」「地味なイメージを払拭したい」という
依頼の仕方がお上手だったということもあります。
どういった球を投げればいいのかが明確で、アイデア出しをしていく上で迷いが少なかったです。

クライアント様によっては本当に漠然と「良きように作って欲しい」としか
リクエストされないこともありますので、そういう場合はとても困ることもあります。笑

タイ10年目になる武田社長に聞く!タイ人社員との付き合い方のコツ

RAWLENS 圷
日本人が上司としてタイ人従業員をまとめていく上で、いろいろ難しい点もあると思うんです。
タイ駐在歴10年の武田さんに何かコツをうかがえますか?
武田MD
分かりました。そうですね…、私がタイ人と接してきた上で大事だと思ったのは
  1. タイ人とタイ語で話す
  2. 自分の足で現場に毎日行き、”よく観察する”こと
  3. 「タイ人だから」というくくりで考えない
武田MD
という3点です。
まず言葉について。タイ語は絶対に覚えたほうがいいです。
英語だとお互い母国語ではないので、どうしても腹を割った話ができないと思います。
タイ人とタイ語で話そうとこちらが努力すれば、例えたどたどしくても彼らは耳を傾けてくれます。

もちろんタイに来たばかりの頃は通訳をつけてもらっていたんですが、自分で伝えなきゃダメだ!と思って、必死で覚えました。そうすると、私が現場に行った時にスタッフ達がどんどん話しかけてくるんです。
通訳を挟むとテンポも悪くなりますし、やっぱり直に会話したほうが、部下はついてきますよ。

RAWLENS 圷
なるほど。たしかに母国語で話した方が気持ちが伝わる気がします
武田MD
次に、現場を見るということについて。
私は、日本から来たばかりの駐在員には「仕事(デスクワーク)するな!」と言ってます。
目先の事務仕事やメール対応でなく、この会社を変えていく、ムダの無いタイ人が働きやすい現場を作るために現場を見て回りタイ人とコミュニケーションを取ることが大事という考えです。

現場をちゃんと見ていれば、部下から何か報告を受けた時、「あ、あの件ね。」とすぐに察することができる。
たとえ真っ当でない主張をされても、現場を見て事実を知っているわけだから、根拠のある反論ができます。
そうすることで頼ってもらえる上司になれますし、タイ人スタッフも「この人は現場を知ってるから適当な言い訳は通じない」と思わせることができます。とうわけで私は1日に3回は、欠かさず現場を見て回っていますよ。

RAWLENS 圷
す、すごい…
武田MD
最後に、「タイ人」というくくりで考えないことです。「タイ人だからこういう対応を」というのは、もう古いと思うんです。
「タイ人」「日本人」というくくりではなく、同じ一人の人間としてコミュニケーションしないと。
そもそもタイ人、優秀な人は本当に優秀です。実力がないのに日本人の駐在員だからタイ人従業員より上に立ってる、では通用しないので、まず本人が実力を示さないといけない。あたらしく来た日本人が現場に貢献しているか、タイ人はよく見ていますよ。
RAWLENS 圷
たしかに
武田MD
駐在マニュアルとか読むと「人前で怒るのは厳禁」と書いてありますよね。でも私は、マネージメントクラス(リーダー以上)の人間に対してはけっこう怒ります。間違っていることはきちんと指摘しないといけない。
その時に「この人は何を言ってるんだ?」と思われないように、まずちゃんと信頼関係を構築して、上司として尊敬してもらえる関係を作るのが理想です。そのためにもタイ語を覚えること・現場を常に見ることが何より大事だと考えています。あと当然ですが、怒るだけでなくそれ以上にたくさん褒めることです!
RAWLENS 圷
とても納得できました。撮影で工場に入らさせていただいた時、武田さんがタイ人社員の方にすごく慕われているのを感じました。僕もいい上司になれるよう頑張ります!最後に、今後の展望についてお聞かせください
武田MD
タイ進出当初はレンタルだった弊社の工場も、おかげさまでもうキャパシティが限界で、拡大に向けて方策を立てるべき時がきています。タイで会社を大きくしていくのが私の任務と思っていますので、この先も10年20年と続けていって、MKKをもっとタイで認知させたい。タイで加工屋さんどこがいいかな?っていう時、真っ先に名前が挙がるようになりたいですね。
RAWLENS 圷
素晴らしいですね!弊社制作の映像でそのお手伝いができて光栄です。今日はありがとうございました!
武田MD
ありがとうございました!

 

こちらがRAWLENSが制作したMKKさんの企業紹介動画です